防波堤からのクロダイ釣りでは、超初心者でもクロダイを釣る確率が高いのは投げ釣りだということを書きましたが、数が揃うということでは、ヘチ釣り・コスリ釣り・落とし込み釣りなどの釣り方が最も効率的な釣り方であると思えます。
初心者~中級者でもポイント選定や時合が合致すれば、短時間でいろいろな魚が釣れることも珍しくはなく、その中にクロダイが混じるという感じの釣れ方をします。
夜釣りでのヘチ釣り・コスリ釣り・落とし込み釣りの良いところは、
・道具や仕掛けがシンプル
・夜釣りでトラブルが少ない
・入れ食いも夢ではない
・・・です。
ただ釣りに限らず物事には表もあれば裏もあり、良いことばかりでもないのです。
ある程度の経験がないと、釣り場やポイント選定を間違えて、ボウズになる可能性も高いのもヘチ釣り・コスリ釣り・落とし込み釣りの特徴。
もっとも、アオイソメなどの虫エサを使えば、ハゼだとかヒイラギだとかキスなどの外道が堤防の際付近で釣れることも多々ある。
ヘチ釣り・コスリ釣り・落とし込み釣りでクロダイのみを狙う釣り方
エサによって釣れる魚が違ってくるのがヘチ釣り・コスリ釣り・落とし込み釣りの特徴でもあります。
クロダイのみを狙うのであれば、カラス貝やカニエサが定石ですが、カニエサですと、型の良いシーバスが混じるというかシーバスばかり釣れたりすることもあります。
カラス貝をエサにすると、釣れるのは大型のクロダイが多いのですが、アタリがほとんどないのがつらいところ。
1時間どころか2時間ぐらい探ってアタリが一度もないようなケースはザラです。
私はこれが嫌で、初めての釣り場ではカラス貝を使うことがほとんどなくなりました。
ただし、7~8月にかけてのクロダイの最盛期では抜群に釣れるのもカラス貝であることは覚えておいた方が良いです。
夜のヘチ釣り・コスリ釣り・落とし込み釣りでエサはアオイソメを使おう!
アオイソメは万能エサとして知られ、夜釣りではこのエサに勝るエサはほぼないと云っても良いくらい多くの魚が釣れるエサです。
日中は、モエビやカニでしかなかなか釣れないクロダイやシーバスやメバルも、不思議と夜はアオイソメでガンガン釣れるようになるのです。
短時間での入れ食いも稀ではありません。
エサをアオイソメにすれば、いろいろな魚が釣れ盛ります。
尤も、クロダイだけを釣りたい!というのであれば、そういう場所を探すしかありません。
むしろ、クロダイしかいない場所を探す方が、釣るよりも数倍難しいような気もします。
ヘチ釣り・コスリ釣り・落とし込み釣りのタックルや小物に関して
ヘチ釣り・コスリ釣り・落とし込み釣りに関しては、投げ釣りやウキ釣りと比べますと、タックルや小物や仕掛けで釣果に大きく差が出ます。
つまり、腕の差が如実に出る釣り方だといえます。
ヘチ釣り・コスリ釣り・落とし込み釣りの竿
竿は初心者~上級者も2・7メートルぐらいの竿が使いやすく、あとは好みだとか足元から海面までの距離などに応じて竿を使い分けているのが普通です。
私は昼間のヘチ釣り・コスリ釣り・落とし込み釣りでは3・6~4・2メートルのズームの落とし込み竿を推奨しています。
こちらの竿の3・6~4・2メートルという長さは、たいていの防波堤やふ頭のヘチを探るのに最も汎用性の高い長さだと思います。
3・6メートルという竿の長さが、いろいろな意味で最も使いやすい長さだと思えます。
ただし、夜釣りになると、この竿を何十回も使い込んで慣れている方であれば良いのですが、そうでない場合はもう少し短めの2・7メートルから3メートル前後の竿が使いやすいのです。
私の経験上、この竿がおすすめです。
3メートルのへチ竿は、年なしのチヌや70センチを超えるシーバスがハリに掛かっても、初心者でも上手く竿さばきができ、あまりに短いと難易度が上がります。
ヘチ釣り・コスリ釣り・落とし込み釣りのリール
ヘチ釣り・コスリ釣り・落とし込み釣りのリールに関しましては完全に初心者で、これまで釣りをほどんどしたことがないという方やチヌ用のリールを使ったことがないという方は小型両軸リールがおすすめです。
小型両軸リールもたくさん種類があって迷う方も多いでしょうが、コスパ等々を考えると選んで損をしない小型両軸リールは案外限られます。
私がおすすめするのはこちら。
こちらのダイワのチヌジャッカーを奨める理由が4つあります。
2 両軸リールにしては珍しく、替えスプールを入れ替えることができる。
3 ハンドルの形状が昔ながらの1つのつまみで使いやすい。(2つのつまみは使いづらい!)
4 値段的にコスパに優れていて、耐久性にも優れている
更に、ある程度ヘチ釣りや落とし込み釣りに慣れている方にぜひともおすすめなリールがこちらです。
こちらはAmazonのフライリールで探したのですが、Amazonだけでしか取り扱っていないOEM製品です。
⇒Baosity 2のステンレス鋼の玉軸受のフライフィッシングリール超スムーズなフライリール – ゴールド, F90
冗談抜きで日本で釣具屋さんの店頭に並ぶと、3倍ぐらいの値段がつけられてもおかしくないリールです。
私が知りうる限り1~2万円で販売されてチヌリールと比べても、全く見劣りせず、性能もほぼ変わりません。
ヘチ釣り・コスリ釣り・落とし込み釣りのミチイトとハリス
昨今ではヘチ釣りや落とし込み釣りのリールにもPEラインを巻いている方が結構います。
巻きグセが付きにくいこととアタリがダイレクトに伝わることがメリットのラインで、エギングやソルトルアーや船釣りでは使用頻度が最も高い道糸です。
しかし私はヘチ釣り・コスリ釣り・落とし込み釣りのミチイトにPEラインを使わなくなりました。
何回も使ってメリットよりもデメリットの方が多く、PEラインを巻いていたチヌ用のリールはすべてナイロンラインに巻きなおしました。
特に夜釣りは、ナイロンの方が圧倒的にトラブルが少なく使い勝手が良いものです。
日中にもナイロンの方が使いやすいので、基本的にはイエローあるいはホワイトの3号を使います。
比較的巻きグセが付きにくく、しなやかなのがこちらのナイロンラインです。
300メートルでこのお値段は、毎年新たに巻き直しても5年ぐらい使えます。^^;
ナイロンラインは使わなくても経年劣化すると本に書かれてましたが、5年前のラインをリールに巻いて不具合が生じたと感じたことはこれまで一度もありません。
また、ヘチ釣り・コスリ釣り・落とし込み釣りのハリスですが、私はこちらのフロロラインを30年近く使い続けています。
私がこのハリスを30年近く使い続けている理由は、
・このハリスでこれまで5桁近いクロダイを釣ってきた実績があること
・フロロカーボンハリスの中では安価なこと
・同じものを使い続けることで狙う魚に応じた号数が経験的に分かる
ということで、私はこのハリスの0・8号から3号の号数すべてを釣りバックに携帯して、状況に応じて使い分けています。
昼間は基本1・5号
夜釣りの基本は2・0号
50センチ前後のクロダイが出るポイントでは3号を使います。
3号のハリスでも、夜釣りの際はメバルやシーバスやタケノコメバルはガンガン食ってきます。
夜に1・5号以下にハリスを落とす理由はないと考えています。
まとめ
ヘチ釣り・コスリ釣り・落とし込み釣りのタックルとラインとハリスについて今回は言及しました。
私自身30年近く夜のヘチ釣り・コスリ釣り・落とし込み釣りをしていますので、経験則に基づいた個人的な意見を書いています。
読者の方にはラインはPEラインが良い!という方もおられると思いますし、私の意見が絶対でないことは百も承知していますので、あくまで参考にしていただけたらと思います。
こちらも参考にしてください。
コメント