老後の貧困問題が連日新聞で話題に取り上げられています。
(5人に一人いると言う児童の貧困問題も連日のように話題となっています)
更に、老人の社会的孤立も問題視されていまして、独居老人などと言う言葉も使われ始めて久しくなります。
何とも、身につまされる思いがする本でした。
ですが、内容には説得力も整合性もあるから、余計に今後が恐ろしく感じたりもします。
老人の貧困と社会的な孤立は単独にあるものではなく、セットになっていることが多々あると思います。
相談する方もいなくて、勤め先も無く貧困に陥る。
仲間がいないから有益な情報が入らない。
お金がないから孤立せざるを得なくなる?
老人の刑法犯罪が増えていることはご存知かと思いますが、中でも万引きや窃盗、暴行傷害などが多いのです。
豊かな暮らしの残像が体感としてあったり、寂しさを紛らわすために刑法犯罪に走る老人が多いと聞きます。
ところで、50歳を超えたり、定年退職してから釣りを始める方も多いと聞きますが、何をやるにも遅すぎると言うことはありません。
実に良いことではないでしょうか?
定年退職してからは、現役時代のことを忘れて釣り仲間と興じることも楽しみの一つになるはずですし、釣り仲間といろいろな情報交換が出来るはずです。
釣り場にはいろいろな経歴の方がおられます。
職業も経歴も千差万別です。
年を重ねても世の中知らないことだらけなことに驚かされるはずです。
どんなに博学な方でも、その知識は地球儀を針で刺すよりも小さいと言うことを感じるはずです。
実は今年、渓流竿で防波堤釣りをしているかなりご年配の方とお会いしました。
「定年後に釣りを始めて、やってみると、なかなか釣れないから、病み付きになっています!」などと照れ笑いとも苦笑いともつかぬ自嘲をされていましたが、なかなかどうして・・・!!
「移動ウキでの釣り方が良く分らなくて、仕掛けを作るのが難しい!」とも、言われていました。 ^^;
こんな渓流竿では釣れる魚も釣れません!などと言うものですから、おせっかいは承知で私なりに渓流竿を使った釣り方を僭越ながら簡単にレクチャーいたしました。
それから数ヵ月後に同じ防波堤で、その方とお会いすると、私を見るなり駆け寄ってきて、
「先日あなたに言われたとおりの仕掛けとエサとポイントで25センチぐらいのクロダイを何匹か釣りました!!」と嬉しそうな笑顔で話しかけて来られました。
「それは良かったですね!」と私は彼に言ってすぐに、
「自作のオリジナルの竿を作ってみませんか?」と話を切り出しました。
彼に話した内容の骨子は、
・渓流竿では釣れる魚の大きさに限界があること
・中古釣具店やネットショップやヤフオクで渓流竿やリールシートやミニクロガイドが安く仕入れられること
・自作の竿は見てくれが悪くても愛着が湧くこと
・自作の竿で釣った魚に感激すること
・・などなどを話した記憶があります。
⇒★リールシート★
今から30年以上も前にクロダイ釣りの名人が渓流竿を改造してクロダイを入れ食い状態で釣っているのを目のアタリにして、それを見よう見真似で真似して作った竿が私のハンドメイドの1号の竿でした。
もちろん、そのクロダイ名人は何も教えてくれませんでしたから、
私は竿の長さから、ガイドの素材と位置やリールシートの素材や位置を盗み見ていました。 ^^;
何度か試行錯誤を重ねますと、自分の釣り方によって、
・トップのどのあたりにガイドがあったほうが良いのかだとか、
・リールシートの素材や位置などはどこが良いかだとか、
・渓流竿の長さだとか、軟調が良いのか硬調が良いのかだとか、
・・などと言うことが体感できます。
見てくれがお粗末でも自分で作った竿であれば、釣った魚に感動しないはずもありません。
あれから30年・・。
自分で作ったオリジナルの竿で40センチを超えるクロダイを釣り上げた時は嬉しくて、嬉しくて、ストリンガーに掛けたクロダイを何度も何度も見回していていた記憶が蘇ります。 ^^;
釣れた魚は同じでも、それを釣り上げるまでのプロセスをも楽しめるんです。
私には社内、社外に多くの釣り仲間がいます。
彼らとはほとんど釣りの話が主ですが、親しくなればなるほど他の話もしますよね?
社会的な孤立だとか、疎外感など感じている暇すらありません。
「アソコで●●が釣れているらしいから、一緒に行かないか?」だとか、
「今度飲み会があるから、お前も来い!!」だとか、
「他の釣り仲間がどこどこで超大物を釣った!」だとか、
ひっきりなしに電話やメールが送られてきます。
あまりにうるさいので、ほったらかしにしていると、
「どうしてシカトするのだ!!」などと、怒りのメールまで・・・!! ^^;
趣味を通じての仲間は良いものです。
幾つになっても学んだり、教わったりすることも実に多いものです。
よく聞く諺のくだりではありませんが、「一生幸せになりたいのであれば釣りをしましょう!」と、謹んで申し上げます。
定年後のことを視野に入れて、定年前から釣りを始める方、
定年から釣りを始める方、どちらも大いに大歓迎ではないでしょうか?
家の中で不満ばかりブツブツ言っている爺さんだけにはなりたくないはずです。 ^^;
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