アイナメは名古屋以西では、近年激減した魚のひとつとして知られています。
なので、最近の若い釣り人は「アイナメを釣ったこともないし、釣れたのを見たこともなく、とにかく実物を見たことがない!」などと云う方もいるのです。
確かに西日本では、冷たい水を好むカレイと同様に個体数が激減しました。^^;
狙って釣れる魚ではなくなりました。
妻はアイナメの刺身やお煮つけが大好きなので、何とか釣りたいと私も思っていますが、なかなか出会えない魚です。
レアな大型のアイナメの釣り情報
でも、ここ数年僅かながら、嬉しい情報もチラホラ。
クロダイのヘチ釣りを始めたばかりの方が、カニをエサにヘチ釣りをして釣れたのがこちら。
西日本では、年なしのクロダイなど足元にも及ばないほどの超レアな47センチのアイナメ!
更に私の釣り仲間が、ある防波堤で夜に虫エサでヘチ釣りで同じくクロダイを狙って釣れたのがこちら。
そしてこちらは、私が夜のヘチ釣りで同じくアオイソメをエサにして釣ったアイナメです。
これらの40センチオーバーのアイナメに共通するのは、
1 夜の防波堤で釣ったこと
2 ヘチ竿でヘチリールで釣ったこと
3 岩ガニやアオイソメなどの活き餌で釣ったこと
では、アイナメは夜行性の魚なのか?ということですが、はっきり言いますと、日中のほうが良く釣れます。
ヘチ釣りで釣ると、たまにこのような釣果があります。
ごく稀にです。
日中なら、投げ釣りでも釣れることはありますが、昔のようには釣れません。
個体数が少ないので、「アイナメの投げ釣り」は、少なくとも西日本では死語になりつつあります。
冬の夜の防波堤のヘチ釣りでアイナメ
激減したレアな大型のアイナメに出会いたいのであれば、少し寒いですが、冬の夜の防波堤のヘチ釣りでアイナメを狙ってみることです。
もしも、この記事をご覧下さっている西日本の釣り人の中で、「そう云えば、この10年近くアイナメを釣ってないな~!」と云われる方がおられましたら、是非とも夜のアイナメのヘチ釣りにチャレンジしてみてください。
メバルやカサゴに混じって、大型のアイナメが釣れる可能性が無きにしも非ずです。
大型のアイナメを釣るための夜釣りのタックルと仕掛け
夜に大型のアイナメを狙うタックルですが、メバリングロッドやアジングロッドでは実際に45センチを超える大型のアイナメがハリに掛かったときのやり取りは、若干つらいものがあります。
30センチぐらいまでですと、メバリングロッドやアジングロッドにヘチリールを付けたタックルでも楽しめるかもしれませんが、穴ぽこや根に逃げようとする40センチオーバーのアイナメを釣るためのロッドの条件があるのです。
それは、アイナメ独特のアタリを感じながら、違和感なく食い込ませる感度が良く細い穂先の竿で、それでいて45センチオーバーのアイナメが掛かってもびくともしないバッドの強さを持つ竿なのです。
いかだ竿は論外ですし、チニング用のロッドも食い込ませるには若干不向きです。
このような竿は、クロダイ用の落とし込み釣りの竿かヘチ釣りの竿が向いています。
ですが、落とし込み釣り用の竿とヘチ釣りの竿ではガイドが異なり、ヘチリールをリールシートに取り付けて、3B~6Bのガン玉で浅いタナから海底10メートルぐらいの深いタナまでを探れるとなると、SICガイドが付いたヘチ竿に軍配が上がります。
特にリールにPEラインを巻く方はSICガイドの竿が要求されます。
ヘチリールにPEラインは巻かないという方であれば、ガイドはミニクロガイドの大きめのガイドが付いているヘチ竿でも構いません。
ミニクロガイド仕様のヘチ竿はお値段もお手頃のものが多いです。
さて、リールは海底までスムーズに仕掛けを落としていくことができるヘチリールが良いのですが、初心者ほどドラッグやドラッグ機構が付いたヘチリール、つまり黒鯛工房から発売されているようなヘチリールが高いのですが、使いやすいものです。
ベテランほどノンドラッグのヘチリールでも構いませんが、初心者~中級者は2~3万円ぐらいのヘチリールが使いやすいのです。
ヘチ釣り歴が数十年もあり、ノンドラッグのリールでも絶対にバックラッシュさせない自信がある方は、Amazonでとても安いリールが入手出ます。
だからと云って、このリールを初心者が使いこなすのは、かなりハードルが高く、釣り場でバックラッシュして使い物にならないことが多いはず。
なので、これまでヘチ釣り歴が長く、いろいろなリールを使いこなしてきた方でないと、ノンドラッグのヘチリールの実際のやり取りは難しいものです。
大型のアイナメを釣るための冬の夜釣りのタックル
初心者~上級者向きヘチロッド
ロッドはSICガイドが付いた3メートルぐらいの長さのものが使いやすいです。
黒鯛工房 黒鯛師 THE ヘチ セレクション XT V-SPEC 305などが一般的です。
お手頃価格帯のヘチ竿
お手頃価格のへチ竿としてはプロックス(PROX) CX攻技ヘチTE 270 CXがお薦めです。
Amazonではヘチ竿がたくさん販売されていますので参考にしてください。
⇒ヘチ竿
大型のアイナメを釣るためのヘチリール
初級者~中級者向けのクリックストッパー付きヘチリール
値段は張りますが、初心者がノンドラッグのヘチリールを使いこなすのはかなりハードルが高いです。
なので、クリックストッパーが付いた黒鯛工房のリールがおすすめです。
宇崎日新からも回転ストッパーが付いた宇崎日新 インヴィクタ クロダイ MB-リミテッド 85 マットブラックが発売されています。
上級者向けノンドラッグヘチリール
ノンドラッグのヘチリールは、仕掛けを作るときも、魚が釣れてハリを外すときなどもリールがクルクル…と回り、バックラッシュしますので初心者には使いづらいリールだと思います。
ただし、お値段は安いものもあります。
代表的なリールがこちらの【プロマリン】バトルフィールド黒鯛 BK90NRです。
ヘチリールはたくさん種類がありますので、ご自身の経験等を考慮して、お気に入りのデザインで使いやすいものを選びましょう!
⇒ヘチリール
大型のアイナメを釣るための冬の夜釣りの仕掛け
大型のアイナメを釣るための冬の夜釣りの仕掛けは下の図をご覧ください。
夜釣りの時はミチイトの部分にケミホタルを入れて、おおよそ深さにエサのついたハリがあるのかが分かるようにします。
夜はハリスも3号にして構いませんし、ハリは丸セイゴの12号ぐらいがいろいろな魚が釣れやすいと思います。
ガン玉は、5メートルぐらいまでなら6Bを1個、それ以上深いところは6Bを2個ぐらいにして探ると良いです。
アイナメも基本的に根が荒い場所に生息していますので、根掛かりはやむをえません。
更に、必ず海底にいるわけではなくて、どうかすると水深1ヒロぐらいの深さにもいるようなことがあります。
活性が高いときは、カサゴ同様に、壁際のいろいろな場所にいますので、油断せずに1匹1匹を確実に仕留めましょう!
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