初夏から秋にかけて、とりわけお子さんたちの夏休みシーズンに、近くの防波堤でやってみる価値があるのがワタリガニの投げ釣りです。
ワタリガニの捕まえ方はいろいろありますが、今回は竿で釣るという正統派?の狙い方をお伝えいたします。
まずは30号負荷以上の投げ竿を数本用意します。
リールは、ナイロンライン5号から8号を巻いたスピニングリールでOK!です。(ボロで構いません。)
ミチイトに、このような市販のカニ採り用の網とオモリを結び付けます。
赤いミカンを入れるようなネットの中には、イワシや小アジをぶつ切りしたモノなどを入れます。
サビキで釣れるときは、から揚げ用の小アジやイワシを釣りながら、ワタリガニのエサとしても使うことにします。
それを数カ所に投げておくのです。
最低15分ぐらい経ってからリールを巻いて、ワタリガニが絡まってないかを確認します。
すると、美味しいワタリガニが絡んでいるんです。
稀に、このような大型のワタリガニが絡むことがあります。
ワタリガニの投げ釣りは日中でもできますが、夜の方がよく釣れます。
それに、日中だとシロサバフグなどに網を食いちぎられることもありますから。
ワタリガニの種類
日本全国でワタリガニと呼ばれているカニの仲間は、数種類います。
地方地方で獲れるカニの種類が違いますが、概ね次の3種類がワタリガニと呼ばれています。
1 ガザミ
甲羅の幅が20センチを超える大型もいるのがガザミ。
一般的にワタリガニと呼ばれる代表種で、甲羅の左右に大きな棘が付いているのが特徴。
食味はすこぶる美味で、市場価値は高い。
2 タイワンガザミ
ガザミよりも暖かい海にいるとされる。
オスは全体的に青っぽいが、メスはガザミと見分けがつきにくい。
3 イシガニ
子供の頃に水中眼鏡と鉾をもってよく刺したのがこちらのイシガニ。
それほど大きくはならず大きくても甲羅の幅は13センチ程度。
みそ汁や蒸し物にすると旨く、夏はビールとよく合う。
市場価値は高くはないが、夏の風物詩として、毎年夏に1度は食べたくなるカニです。
ワタリガニ釣りやすい季節と旬
ワタリガニは、通年狙えますが、初夏から秋にかけてが浅場で投げ釣りで狙えます。
先にも少し書きましたが、夜の方が活発に捕食するため、クルマ横付けで夜に竿を出せるポイントがお薦めです。
夏は夕涼みがてらのカニ釣りが面白いですよ~!
ワタリガニの旬は夏と云われていますが、夏に美味しいのはオスで、冬場にはメスが美味しいとされています。
ワタリガニが得釣れるポイントと条件
ワタリガニの仲間は潮の流れが速い外海よりも、どちらかと云うと流れが緩い内湾を好みます。
基本的に日中は砂や泥の中に隠れており、隠れやすい砂泥底の海が狙い目。
潮が緩いながらも変化がある場所を好み、船道のかけあがりなどが好ポイントとなります。
ワタリガニは、貝類やゴカイなどの虫エサなどを捕食しているため、エサが多い場所が狙い目。
漁港などでは排水溝回りなどは鉄板ポイントだと言えます。
潮の大小にかかわらず、ワタリガニは上げ潮に乗ってやって来るため、防波堤から投げ釣りをするときは上げの5分から下げの3分ぐらいを狙いたい。
夜の方が活性が高いが、産卵期に泳ぐようになると網には掛かりづらくなることは、留意したい。
ピーカンの日よりも曇天の時がよく釣れる傾向にあることも知っておきたい。
ワタリガニをたくさん釣るコツ
ワタリガニ釣りは、毎回同じ場所で釣れることもありますが、基本的には釣れる場所を探しながら釣るのが正解です。
ですから、エサが入ったカニ網を投げて、イトフケを採り、15分ほどしてカニが掛かっていなければ、ポイントをドンドンずらします。
逆に、15分ぐらいで4匹掛かるようなポイントでは、待ち時間を短くして狙うのも数を伸ばすコツです。
大きなアワセは必要なく、ポンピングはせずに、一定のスピードでリールを巻くことがワタリガニを逃がさないコツ。
釣ったワタリガニの鮮度管理
せっかく釣ったワタリガニが台無しになるような鮮度管理をしてはダメです。
特に夏場は、劣化が著しく、最悪腐敗が進行するので、鮮度管理が重要になります。
まずは、釣ったワタリガニを海水を汲んだバッカンなどに入れておくと、ほとんどが酸欠で死んでしまいます。
一番いいのは氷でギンギンに冷やした海水の中にワタリガニを入れて活き締めして、クーラーBOXで持って帰るのが正解。
食べて美味しいワタリガニを最高のコンデションで食卓に出すためには、鮮度管理が重要になります。
まとめ
サビキ釣りをしながら、片手間でワタリガニを狙うという釣り方もアリです。
夏休みにご家族でファミリーフィッシングをする際は、サビキ釣りをやりながら泳がせ釣りでヒラメなどを狙うのも楽しいのですが、確率的にはワタリガニ釣りの方がよく釣れます。
ご家族の人数分のワタリガニが釣れれば、サビキで釣れた小アジの空揚げや南蛮漬けの他に、蒸したワタリガニが食べれます。
色々な食べ方がある中で、蒸したワタリガニが一番旨味を味わえる食べ方だと思います。
1~2匹しか釣れない時でも、みそ汁やカニ飯を作れば、家族全員に美味しさが行き届きます。
お子さんが夏休みだったら、ワタリガニの投げ釣りは、良い想い出にもなると思います。
大きなワタリガニを2~3匹釣ると、あなたも家族もきっとワタリガニにハマるはずです。
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