冬の近場での海釣りは、非常に厳しいものがあります。
防波堤でサビキ釣りをしてもアタリすらなく、ただ単に臭いアミエビを海に撒き散らしに行っただけと云うことも多々あります。
埠頭などで投げ釣りをしても何もアタリもなく、クサフグに仕掛けを切られるだけという悲惨な目にあうことも少なくありません。
特に西日本では、カレイやアイナメが狙って釣れる魚ではなくなっていますので、本当に狙える魚が極めて少ないのです。
地球温暖化による海水温の上昇で、30年ぐらい前に冬でもよく釣れていた魚がだんだん釣れなくなり、近年ではさっぱり釣れなくなりました。
では、海水温が上がったから他の魚が良く釣れるようになったかと云うと、それもありません。
つまり、厳冬期の1月半ばぐらいから3月にかけては、近場の浅い海は「不毛の釣り場」と化すことが多いのです。
場所とエサと仕掛けを間違うと苦痛が待っている冬の海釣り!
冬の釣りは、ある意味情報戦です。
海は生き物ですから、刻々と変わりますので、昨日と同じ海はありません。
しかし、どこどこで何が釣れているというリアルタイムな情報が、一番要求させる季節でもあります。
「確かな情報」を得ることが最優先されます。
魚がいないところでは、どんな名人が、素晴らしいタックルを使っても、釣果は望めません。
しかも釣れないと、寒さが骨身にしみます。
できれば、短時間で効率よくお目当ての魚を釣って、早めに切り上げないと、いくら防寒を怠りなくしていても風邪をひきますからね。
せっかくの休みだから、短時間と云わず長い時間海の近くにいたいという方もおられるかもしれませんが、そういう方は勝手に長い時間楽しめばよいだけのお話です。
基本的には冬のクソ寒い中の夜釣りがおすすめです!
夏場は夕涼みがてら夜釣りをする方も結構いますが、さすがに冬場に夜釣りをする方はあまりいません。
夜釣りは常夜灯やサーチライトが明々と照らしている釣り場が釣りやすく、春から秋にかけてにぎわう埠頭でも冬場はほとんど釣り人がいません。
こういう釣り場は、クルマが横付け出来るので、非常に竿が出しやすいポイントで、おすすめです。
駐車場から30分近く歩く様な優良ポイントを知ってはいても、さすがになかなか行く気にはなれません。
特に冬は、氷雨が降り始めたりすると、車にすぐ逃げ込めるような釣り場の方が良いに越したことはありません。
冬場のタックルはシンプルなのが一番!
冬のヘチ釣りをするときは、とにかく仕掛けを作ったり、ハリを結ぶだけでも、手がかじかんで面倒なので、なるべくシンプルで切れにくい仕掛けがおすすめです。
ガイド数が少なく感度が良いアジングロッドやメバリングロッドに、ヘチリールのタックルがおすすめです。
ロッドをお持ちでない方はこちらのメジャークラフト アジング メバリング ロッドFCS-S682AJI スピニングモデルが使いやすくておすすめです。
さてリールは、絶対にヘチリールがお薦めです。
なぜならば、水深は1メートルぐらいの浅いタナから大型船舶が停泊する埠頭の10メートルぐらいの深さがあるヘチを攻めるには、ヘチリールが最適だからです。
スピニングリールや小型両軸リールや落とし込み用のリールですと、軽いオモリ(ガン玉B、2B)で海底までスムースに探ることは不可能だからです。
国産ですと、イチオシはこちらの宇崎日新 インヴィクタ クロダイMB-リミテッド。
回転ストッパーが付いているスグレモノで、この価格はある意味驚異です。
もう一つご紹介するのが、【PRO MARINE/プロマリン】海将黒鯛 糸無し KA87 283807(KA87G) 283791(KA87R)です。
回転性能が良いことで知られる銘品で、クロダイ師なら持っている方が多いリールの一つです。
ラインはナイロンの3号を巻いてください。
PEラインはライントラブルになりますし、冬場は特に使いづらいので回避したほうが良いです。
さて、ジグヘッドはいろいろりますが、おすすめはズバリこちらの虫ヘッドです。
コチラにフロロカーボンハリスの2・5号を80センチぐらい結んで、ナイロンのミチイトと直結します。
メバルでも、2・5号や3号でも問題なく釣れますので、ハリスを細くする必要はありません。
堤防に穴が開いていたり、スリットの中に魚が入り込むことなどが多々ありますので、太いハリスを使った方が手返し良く釣れます。
エサはアオイソメオンリーでOK!です。
エサはいろいろありますが、冬の夜釣りはアオイソメ一択で構いません。
カサゴやタケノコメバル狙いには、頭の太い部分を5~6センチの長さで付けて、細い部分はメバル狙いに使うと効率良く狙えます。
冬場でもポイント次第では、短時間で釣果が望めます。
冬場でも防寒対策バッチリすれば、夜釣りで狙える魚は案外いますし、釣れますよ~!
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