ヒイラギが防波堤からの小物釣りを改めて開眼させてくれた

ウキ釣り

防波堤から狙う魚の種類はかなりあるのですが、釣り歴が長い私に小物釣りの楽しさと難しさ、更に釣りの奥深さを改めて教えてくれた魚はヒイラギでした。

ヒイラギ??と言う方もおられるかと思います。

クリスマスツリーに使うヒイラギではありません。 ^^;

キスの投げ釣りをしていると、小さくて、薄っぺらくて、体がネバネバとしていて、クーラーの中に入れると他の魚までがネバネバとなる厄介者なので、たいていの方がリリースする魚です。

外道としては全く珍しくもない魚ですが、全国的にもこのヒイラギを専門で釣る釣り人はあまり聞きませんし、見たこともないはずです。

サビキ釣りでも釣れますが、型の良いヒイラギを狙って1匹ずつ釣る事に釣趣があるんです。

実は私がヒイラギを専門に狙うきっかけとなったのが、地元の魚屋さんのご主人から、「型の良い肉厚のヒイラギの刺身は絶品!!
とのことを聞かされたからです。 ^^;

好奇心旺盛ですから、40年以上も魚屋をやっているご主人が、
釣りたてのアマダイの刺身と脂が乗ったヒイラギの刺身に敵う魚を俺はあまり知らないね!!」と言い放つので、食い気優先、食い意地が先にたってヒイラギを狙ってみることにしたんです。

ところが、汽水区域に多いと言われるヒイラギなんですが、専門で釣る方がいなく、
まるで情報がないために、釣り場を探すだけでも一苦労しました。(汗) ^^;

河口に行って釣りますと、ハゼやクロダイやセイゴは釣れるのですが、肝心のヒイラギがまるで釣れません。(涙)

私が釣れたクロダイやゼイゴを片っ端からリリースしていると、
傍にいた老釣り師から「何を狙ってるんですか?」と尋ねられ、
真顔で「ヒイラギ・・・なんですけど・・・!」と言うと、
まるでテロリストでも見るかのような怪訝な表情をされた記憶があります。(涙)  ^^;

それでも、私がブツブツ・・と、独りごとをぼやきながら釣っていると、
見るに見かねて、「ヒイラギやったら、アソコにたくさんいるよ!」と、場所を教えてくれました。(苦笑)

老釣り師が教えてくださったポイントで竿を出すと、1投目からヒイラギが釣れました。

次はキスですが、リリース!!

10センチ程度の小さなヒイラギは退屈しない程度には釣れるんですが、
狙う15センチオーバーの肉厚のヒイラギは全く釣れませんでした。(涙!)

50センチオーバーのクロダイや80センチオーバーのスズキを湾奥でメインターゲットにしていたんですが、、たかが「15センチオーバーのヒイラギ」に、完全にはまりました!!

思うように釣れないからこそ、何でも面白いのです。

ヒイラギは群れになっているために、中には大型?のヒイラギもいるはずなのですが、なかなか釣れません。

0号の磯竿に、小型の1500番~2000番程度のスピニングリールにミチイト2号以下を巻きます。

BMウキの1号を付けて、水深8~10メートルぐらいのポイントを流します。

エサはクネクネ動くイシゴカイを使用し、ハリはウミタナゴの4号を使います。

笑えるほど小さなハリです。 ^^;

ウキのトップが波のうねりが来てもアタリが分かるようになるべくトップを出すように浮力調整します。

ハリスは0・6号を1メートルほど取り、ハリ上3センチぐらいのところにガン玉を打ちます。

消しゴムにハリを刺して、小まめにポイントの水深を測りながら釣ります。

アタリは鮮明で、BMウキがすっと海中に入ります。

何度か釣っていますと、キスのアタリ、ハゼのアタリ、ヒイラギのアタリがそれぞれ違うことに気づきます。

繊細な仕掛けで、小物を1匹ずつ釣るのはなかなか趣があります。

キスやハゼの25センチクラスの引き味は、0号の磯竿だと、増幅されて面白いものです。

だが、肝心な15センチオーバーの肉厚なヒイラギにはこのときはお目にかかれませんでした。

大型のヒイラギ?が釣れるポイントの情報もなければ、いつが産卵期で、どの時期に大型が狙えるかという情報がまるでないのもある意味当然です。

たかがヒイラギ、されどヒイラギなのです。

真剣に狙うと、どんな小物も奥が深くて、思い通り釣れるようになるためには、いろいろな引き出しを新たに作らねばなりません。

潮は何潮が良いのか?

上げ潮が良いのか?下げ潮が良いのか?

エサはイシゴカイがベストなのか?

ヒイラギの習性や年間の行動パターンを知らねばなりません。

単一魚種に絞ると、どんな魚も奥が深くて面白いものです。

ウキはBMウキよりも感度が良いモノはないのか?などとも思います。
★棒ウキいろいろ★

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