スピニングリールではヘチ・落とし込み釣りはできないのか?

ヘチ・落とし込み釣り

海釣りにはいろいろな釣り方がありますが、全く釣りをしたことがないビギナーの方がヘチ・落とし込み釣りを最初にやるというケースは極めて少ないと思います。

初心者におすすめのサビキ釣りだとかちょい投げ釣りなどから始めるのが通常のパターンで、この時使うのがスピニングリールです。

また、ソルトルアーやアオリイカのエギングを始める時もたいていはスピニングリールから使い始め、慣れるとベイトリールと云うパターンが多いかと思います。

だから初心者ほどリールと云えばスピニングリールをイメージして、手持ちのスピニングリールでヘチ・落とし込み釣りはできないのか?という疑問を持つようになります。

この記事では、この疑問にお答えする回答をしていきますので、参考にしてください。

スピニングリールでも問題なく釣れます!

結論から言いますと、スピニングリールを付けたタックルでクロダイは問題なく釣れます。

しかし、それにはいろいろな条件や時期が絡んできます。

ヘチ釣りと落とし込み釣りの厳密な区分から申し上げますと、ガン玉B1個で海底まで落としていくヘチ釣りでは、スピニングリールの使用はかなり難しいものがあります。

スピニングリールでもできる!と言い張っている方は、落とし込み釣りとヘチ釣りの線引きがイマイチよく分かっていない方ではないかと思うのです。

スピニングリールでは、いくらベールをフリーにしても、ガン玉B1個ではPEラインでも落ちていきませんし、ナイロンラインなら巻きグセが付いているので到底無理なはずです。

小型の浅いスプールのスピニングリールで、PEラインの0・6~1号をドラッグを緩めて、手で引っ張り出しながら落としていくという方法もありですが、埠頭などの9メートルぐらい深さがあるようなところでは、海底まで探るのは嫌になります。

こんな面倒な釣り方を何時間もやっていられません。

ただ、夏場から晩秋に掛けてクロダイが1~2ヒロぐらいのタナに浮いているときは、あらかじめ糸を出しておく落とし込み釣りであれば、ルアーロッドとスピニングリールの組み合わせでも問題なく釣れます。

事実、エギングロッドやシーバスロッドなどとスピニングリールの組み合わせで、年なしのクロダイを釣った知人も結構いますし、私も40台後半のサイズのクロダイをシーバスタックルで何度も釣り上げました。

ゴツいスピニングタックルの問題点

ロッドが硬いと竿先で繊細なアタリを感じ取りにくいものです。

日中は糸ふけなどでアタリをとる釣り方だと問題ないのですが、夜はほぼ竿先でアタリを感じ取りますので、太いシーバスロッドは釣れることは釣れますが、用心深い大物ほど、硬い竿の抵抗を感じてエサを途中で放す気がします。

また、ロッドが硬いために細いラインや細いハリスが使えません。

更に大物とのやり取りをするのにも、ヘチリールは指先でブレーキを掛けたり離したりたりしながらやり取りができますが、これがスピニングだと、レバーブレークが付いていてもヘチリールの操作性には及ばない気がします。

しかもスピニングリールは10万円近くもする高級機であろうと、イトよれが絶対に起きますし、ナイロンの3号ぐらいを使うとなると、巻きグセが付きにくいソフトなタイプのラインを使わないと、アタリをとる以前の問題となります。

シーバスタックルなどでも釣れはしますが、私はおすすめはしません。

ガンクロゲームやチニングなどもヘチ・落とし込み釣りと比べると、狙うポイントや時期が限られます。

もっとも、チニングなどで真夏に海面スレスレを泳ぐクロダイやキビレをホッパーなどのフローティングミノーで狙う時は、スピニングタックルが有利です。

高価なシーバスタックルを使うぐらいなら安いヘチ専用のタックルを買った方が良い!

高価なシーバスタックと云えば、ダイワの モアザンブランジーノと同じモアザンのレバーブレーキ付きスピニングをイメージする方も多いのではないでしょうか?

いくら高価でも、モアザンのロッドとリールでクロダイのヘチ釣りが楽しくできるかと云うと、・・・・かなり疑問です。

何も買い足さずに釣りたいというのであれば話は別ですが、エギングロッドやシーバスロッドにヘチリールを取り付けて釣ってみるのも良いかもしれませんが、釣趣は劣ります。

繊細なアタリは取れませんが、どんな高価なスピニングリールよりもミリ単位の繊細な調整ができるのがヘチリールです。

・エギングロッドやシーバスロッド+ヘチリール
・ヘチロッド+スピニングリール

のどちらも妙な組み合わせですがが、どちらでも釣れないことはありません。

私は、どちらの組み合わせでも釣ったことが何度もあります。

ヘチリールもマジでお安いモノがありますので、エギングロッドやシーバスロッドでヘチ釣りを楽しみたいのであれば、せめてリールだけでも買った方が良さそうです。

ピンキリ度外視のへチ釣りタックル

同じ釣りを長くしていますと、どうしてもハイエンドの竿やリールが欲しくなるのが人情です。

しかし、いろいろな釣り方を楽しみたいというのであれば、道具は安くてもしっかりしていれば問題ない!との考え方もある意味正論だと言えます。

楽天市場で探しますと、へチ・落とし込み釣り用の竿はこれぐらいあります。
楽天市場のへチ・落とし込み釣りの竿

Amazonでは圧倒的な品数があることに驚かされます。
へチ竿

へチリールに関しましては楽天市場はこちらを参考にしてください。
へチリール

へチリールもまたアマゾンでは圧倒的な品ぞろえです。
へチリール

まとめ

スピニングリールでもヘチ・落とし込み釣りは、やろうと思えば可能です。

但し、沖の防波堤でクロダイを狙うほぼ100%の方たちがヘチ・落とし込み釣りで太鼓型のへチリールや落とし込み用のリールを使うのはなぜか?

なぜ専用のへチ竿や落とし込み釣り竿を使うのか?を考えていただくと、より分かりやすいものです。

クロダイ独特のアタリを感知する細くてしなやかな竿先と、大物が掛かっても負けないバットを備えたへチ竿。

ガン玉のB1個でも水深10メートルぐらいの深さを全層探れる回転性能と、大物が掛かった時はスプールから指を離しさえすればよいノンドラック性能でやり取りが非常に楽だからです。

やたらと魚種別のタックルの細分化が進む昨今、この魚にはこのタックルが良いという提案とは別に、ヘチ・落とし込み釣りは釣りのスタイルとして独自の進化をしている釣り方です。

何度も申しますが、スピニングリールでもやれないことはないですし、実際私もクロダイやシーバスをたくさん釣りましたが、ヘチ・落とし込み釣り用のタックルには操作性などはまるで及びません。

オールシーズン快適にクロダイを狙うとなると、やはりスピニングリールではムリがあると思います。

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