落とし込み釣りを得意としている私にとって、ちょいと苦笑いしてしまうイミテーションのカラス貝やフジツボなどで釣るのがチニングだとばかり思っていたら、いつの間にかブリームゲームが各地で盛んに行われるようになりました。
基本的にはタイ科の魚を釣るので、マダイもブリームゲームのカテゴリに入るのではないか?と思ったら、そこは釣り人と釣具メーカのこだわり&打算があって、「クロダイやキビレとマダイを一緒にするな!」と言うことで、これから間違いなく隆盛を極めそうな気配がするのがショアマダイゲームなのではないか??と思うのです。
本来マダイは、船で沖合いに出て、船の上から釣るイメージが強い魚です。
いろいろな釣り方があるのですが、基本的にはオフショアの釣り方が主流で、今でこそライトタックルでタイラバ、ひとつテンヤ、インチク・・が盛んに行われ、昔からはエビをエサにしたテンヤ釣りが有名で、船からマキエをカゴに入れたズボ釣り、ウキ流しも盛んに行われています。
一方、ショアでは、磯に瀬渡しで渡り、磯からウキ釣りで、大ダイを狙う釣り方もありますし、本虫・岩ムシ・ユムシ・コウジなどをエサにしての投げ釣りをする方もいます。
ですが、マダイをルアーで狙うなどと言うことは、少なくとも20年ほど前ぐらいまでは、ごく僅かな釣り人を除いては、「神をも恐れぬオバカさんの戯言」にしか思われていなかったはずです。^^;
ショアからのソルトルアーと言えば、何と言っても圧倒的にシーバス・・でした。
メバル、カサゴ、ソイ、アコウ、マハタなどのロックフィッシュも、ヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュも、ルアーで狙う方は、ほとんど見たこともありませんでした。
それどころか、アオリイカさえエギで狙う釣り人すらいなかったのです。
今ではどこの防波堤もGWの頃はエギングをする方でいっぱいで、他の釣り方をしていると白眼視されそうな勢いです。
夏休みに家族でアジゴを釣って、アジゴばかりではつまらないし、面白くないので、投げやウキで泳がせ釣りをすると言うのが私のパターンでした。
それがいつしか、メバリングが登場し、アジングも登場して、通年メバルやアジを狙う釣り人が出てきました。
50年近く釣りをしていますと、この10年~15年の新たな釣法と新たなターゲットの開拓がは目覚しいものがあると思います。
一つは長引く不況で、釣具が売れなくなったことために、メーカー主導で新たな釣法と新たなターゲットの開拓が行われてきたことは容易に察することができます。
しかも、リールやロッドの性能も向上しましたが、お値段も驚くような値段になりました。
「好きなことや道楽には金を惜しまない」という釣り人の心理をよく研究していて、客単価を上げる戦略が見え隠れします。
黒鯛工房などはクロダイ釣りのファンから見ても、腹立たしいほど高いのですが、良い製品を作りますので、
やはり、欲しくなるんです。買ってしまうんです。^^;
(妻に知れると、どのような報復があるか分らないので、恐ろしくて値段を言えません。)
ソルティガやステラが10万を超すと説明しても、妻は「釣糸を巻く以外に何か他にできるの?」としか言いません。(涙!)
「それを言っちゃ~、おしまいよ~!!」
不況のせいで、各メーカーのスタッフが新たなターゲットの開拓に乗り出し、それを知っていながら、まんまと乗っかるという手もありだと思うのです。
確かにショアマダイに関しては、九十九島や天草などで、小船からテンヤで釣るときは陸からそう離れていない水深5メートルぐらいのところでも3~4キロのマダイをガンガン釣った記憶があるのです。
そのような場所ではショアからでも釣れると思うのです。
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