アジングが全国的にかなり流行っています。
細いロッドと細いラインを使って、小さなルアーを投げてガツン!!と掛かるアジは、釣れる確率も高く、数も揃いますし、食べても美味しいので、非常に人気があります。
アジング自体は、確かに面白いゲームなのですが、ここまでアジングをする釣り人が増えている理由を今回は考えてみました。
まずは、釣れる魚が少なくなっていることが挙げられます。
昔話や自慢話は嫌われますが、すべての魚種において個体数が減少傾向にあるような気がするのは私だけではないと思います。
今から30年ほど前のバブル期の日本では、潜在人口も含めて2000万人レジャーと云われた釣り業界だったんですが、今はその3分の1ぐらいしかいないと言われています。
釣り人口が激減した要因
釣り人口が激減した要因はいくつかありますが、
・ソーラス条約で各埠頭の両先端などの一番良いポイントが立ち入り禁止になったこと
・釣り禁止の場所が増えたこと
・ブラックバスの人気が激減したこと
・リーマンショック以降の不景気で釣りなどしている場合ではなくなった方が増えたこと
・そしてやはり、魚が少なくなり、釣れなくなったこと
・・・等々が挙げられるはずです。
これにより、個人釣具店も激減しました。
Amazonや楽天、ヤフーショッピングなどで、釣具を買う方が増えただけのお話でもないのです。
釣り場もなければ、魚もいない・・釣れない!では、釣り人が減って、個人釣具店がなくなるのはある意味当然の成り行きです。
釣具メーカーの画策とは?
釣り人口が減る中、釣れる魚も少なくなる中、あなたが釣り具メーカーの社長や取締役であれば何を考えるでしょうか?
・これまで釣れていた魚の新たな釣り方を提案して、高価な釣具を売ること
・これまであまり知られていなかった魚種をクローズアップさせた釣り方を提案して、高価な釣具を売ること
・ある魚種に特化したブランドを立ち上げること
・・・ではないでしょうか~?
細かく云いますと、まだありますが、釣りガールなどと云うのも明らかに釣り具メーカーの画策のような気がします。
ですが、私はこれらのことも当然の成り行きだと思います。
売り上げが下がるのを、時代だから仕方ない!と手を咥えて見ているのは、単なる●ホです。
そんなことが分かっていても、釣り道楽はついつい買ってしまうこともあるんです。
まんまと釣具メーカーの画策に迎合して買うことがあります。^^;
釣りバカは、死ななきゃ治りません!!
アジングブームの裏事情
実は近年アジングブームが、はんぱなく流行っています。
その背景には、寒流系の魚、つまり、カレイやアイナメがかなり激減し、メバルまでも全国的に少なくなりつつあります。
エギングも新規参入者はいるものの、よほど他の釣り人が行かないような地磯だとか、離島の防波堤でもない限りなかなか釣れずに、エギングタックルを買ったものの、ほっらかしにしている釣り人も結構いるんです。
そんな中で、チニングやブリームゲームやガンクロなども登場しましたが、よほど条件が良くないと、そんなに簡単には釣れずに、やはり熱が冷める方が多いのです。
残された牙城がアジングなんです。
大都市の近くには、東京湾、大阪湾、名古屋港、博多湾…などがあり、そこでも狙えることで一躍ブームとなったのです。
テスターなどでも、たいして釣れないメバリングはしなくて良いから、アジングしてよ~!と云われるそうです。
一時は尺メバル狙いのメバリングが流行りましたが、尺どころか20センチのメバルでさえ少ない中、エサ釣りでもなかなか釣れないメバルのメバリングなど、すぐに飽きられるのがオチだからです。
もちろん、地域差はあるでしょうが、普通の釣り人がテスターみたいに各地に赴くことは、ほぼほぼありません。
やはり、地元なのです。
誰が狙っても、ある程度コンスタントに釣れるアジングがターゲットになったのです。
ハタ科の魚を狙うグルーパーゲームも今なお現在進行形ですが、もともといないところではゲームが成立しませんので、すぐに飽きられます。
ヒラメやマゴチを狙うフラットフィッシュゲームも同様です。
簡単なタックルで近郊で手軽にできるソルトルアーの一番人気は、ルアーシーバスからアジングになった気もしないではありません。
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